『引き寄せの法則』の原理

『引き寄せの法則』をご存じでしょうか?

それは願望達成法のひとつとして有名ですね。従来その原理は、「宇宙の万物は波動を放ち、似た波動同士が引き合う」という考えに基づいていました。そして、「感謝の気持ちを持つことで、感謝したくなるような事象を引き寄せる」ことを『引き寄せの法則』の原理としてきたのです。

 

ところがその原理については、心理的な効果はあってもそれ以上のものでなく、科学的根拠に乏しいという指摘があることも事実です。

ちなみに『引き寄せの法則』について書かれたある本には、全326ページに「波動」という言葉が188回出てきますが、「波動」とは何か、どうやって測定できるのかなど、科学的な視点での説明は全くありません。科学が万能とはいいませんが、「波動」そのものが科学的概念なので、読者には不満が残るのではないでしょうか。

 

ならば、『引き寄せの法則』に科学的な根拠を期待しても無駄なのでしょうか?

ああ、なるほどね

じつは『引き寄せの法則』には、これまで語られることのなかった、ある原理(メカニズム)がひそんでいます。

それは複雑で難しいものではなく、だれもが「ああ、なるほどね」とうなずくことのできる明瞭なものです。そして、「波動」という概念には、いっさい頼りません。

この原理やメカニズムの前提があってこそ、トレーニング手法が生まれます。

 

では『引き寄せの法則』のメカニズムとは何でしょうか?

つぎに、説明いたします。

『引き寄せの法則』のメカニズム

ケンブリッジ大学の研究によると、一般的な成人は、1日に約35,000回の決断をしているとされます。そしてその多くは、無意識のうちになされているのです。

  

ちなみに「人が無意識にする判断はありますか?」と、AI(人工知能)に質問すると、答えはつぎのとおり。「はい、人間の行動の多くは無意識によって行われており、日常生活の中で意識せずに行う行動が非常に多いです。たとえば歩くときの足の動かし方や、ドアノブを回す手の動きなど、私たちはこれらの行動を意識せずに自然と行っています。そのため、無意識について理解を深めることは、自己理解や行動変容に役立つ可能性があります」

 

そうであるなら、無意識になされる1日35,000回(1年で12,775,000回!)の判断に、ある特定の方向性を与えることで、徐々に、そして着実に願望の達成を引き寄せることができるはずです。

これこそが、『引き寄せの法則』の原理でありメカニズムなのです。

 

すると残る問題は、「どうすれば無意識の判断に方向性を与えることができるか」、この1点に絞られてきます。

言葉より映像

ふたたびAIに登場してもらいましょう。

「潜在意識とは?」の質問に、こう答えます。「潜在意識は、私たちの感情や思考、行動に大きな影響を与えるだけでなく、人生全体をも左右すると考えられています。潜在意識の理解とコントロールは、理想の人生を手に入れるための重要な鍵となります」 *無意識=潜在意識だとお考えください。

 

ここで、あなたに質問です。

ある人が「ダイエットに成功したい」という願望をもっています。その人が「ダイエットに成功したい」と言葉でとなえるのと、「ダイエットに成功した自分の姿」を鮮明な映像として心に焼き付けるのでは、どちらが1日35,000回の判断に影響を及ぼすと思いますか?

 

そうです、言葉より映像のほうが、無意識への浸透率が圧倒的に大きいのです。また映像の場合、「スマートになった自分に似合うファッション」など多様な情報を含めることができるので、無意識の判断にも多様性が生まれるのです。

 

ここまでを整理すると、『引き寄せの法則』新論の原理に立って願望達成するには、願望を達成した自分の姿を鮮明な映像で心に焼き付け、1日35,000回の判断に特定の方向性を与え続ければよい、となります。 

じゃあ、どうすればいいの?

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

いま、きっとあなたは思っていらっしゃることでしょう。

「じゃあ、どうすればいいの?」と。

 

もちろん、答えは用意してあります。

《鮮明な映像を心に焼き付ける》能力を獲得する方法ですね。

ただしその能力は、中途半端であっては役に立ちません。

 

たとえば、ダイエットを成功させたいのであれば、それを成功させたときの自分の容姿、微妙な化粧の違い、立ち姿のポーズ、ダイエットのコンサル会社の社長になったときのスピーチの第一声、社名とそのロゴ etc。

それらを鮮明な映像で心に焼き付けることで、無意識の領域で「さきに達成させてしまう」のです。そうすることで、1日35,000回の判断は、その日からあなたの願望達成に向けて連鎖していくことでしょう。

それも、無意識のうちに。

 

それでは、トレーニングのショートプログラム『Hyaku-ichi』へと、ご案内いたしましょう。


           フロムゼロ

   Orabiグループ